わくわくエコ通信

電池のないEVの話

日経ビジネス オンライン(2010年8月6日付け)に「電池のないEV」がなぜ走る?という記事が載っていました。

東京大学の堀洋一教授の研究を紹介したもので、電池の代わりにスーパーキャパシタを使ったEVで全く新しい交通システムを提唱されています。

以前、私も新型BMWミニのエネルギー回生システムについて書いたときに、スーパーキャパシタを使ったEVについて触れました。

現在、自動車メーカーで開発の進んでいるEVの蓄電装置はリチウムイオン電池が主流です。EVの泣き所の航続距離の短さを克服するには出来るだけエネルギー密度の高い蓄電装置が必要で、その最有力候補がリチウムイオン電池だからです。

しかし、堀教授は全く違う発想でこの問題に答えようとしています。それは、スーパーキャパシタを使った高速充電と、無線給電を組み合わせたシステムです。

スーパーキャパシタというのはコンデンサの一種です。化学反応を使わず、物理的に電気を蓄えるので、急速充電が可能です。

ただ、スーパーキャパシタはエネルギー密度がリチウムイオン電池のの約10分の1しかありません。同じ重量のリチウムイオン電池と比べると10分の1しか走れないということです。

そこで、街のいたるところでワイヤレスで簡単に充電できるようにすれば良いというのが堀教授の発想です。例えば、ETCのような仕組みを作って、信号待ちの間に充電できれば、充電の残量を気にしなくて済むようになります。

ところで・・・私は、無線給電に頼らなくても、回生ブレーキを上手く使えば、飛躍的に航続距離を伸ばせるのではと思っています。

というのも、現在、ハイブリッド車でも回生ブレーキを使ってエネルギーを回収していますが、バッテリでは急速充電に限界があるため、30%程度しかエネルギーを回収できていないといいます。

それならば、急速充電可能なスーパーキャパシタを使って、効率よくエネルギーを回収すれば、そもそも、それほど大容量の蓄電装置は要らないのではないかということです。

ちなみにスーパーキャパシタのエネルギー密度は10Wh/kg程度です。時速150キロで走る1.5tのクルマの運動エネルギー分をスーパーキャパシタに蓄えるとしたらどれくらいの大きさになるか・・・およそ36kgと計算されます。

市販されているアイ・ミーブは軽自動車で200kgものリチウムイオン電池を積んでいますから、その半分をスーパーキャパシタに置き変えて、回生ブレーキからのエネルギー回収用にすれば飛躍的に航続距離が伸びるはずです。

ただ、素人の私が考えることなので、何か大きな問題点や技術的な課題があるのかもしません。